主に函館の吹奏楽・音楽事情・・・か映画について熱く語るマニアw。
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映画館で観た時はミニシアターで、音響設備があまりよいところじゃないので、何箇所か台詞が聞き取りにくかったんですよね。DVDなら聞き直せるし、聞こえにくいところは何回か聞いてみておりました。
前回書いたかどうかわかりませんが、要は無医村のところに配属された医者は偽医者だったということ。ただそれだけ。 で、いろいろ疑問点が出てくるのでちょっとかんがえてみる。 ・伊野氏はなぜ偽医者になったのか? 伊野氏はもともと医療関係の営業マン。これはきちんと映画で説明されている。でも医者になった経緯はわからないまま。 推測で話せば、医療関係に従事していて、たまたま募集していたのを見て、金に目をくらんで偽の資格証まで作ってなったのかな?と思う。 もちろん金はたっぷり貰えるし、爺さん婆さんばかりの村だし、製薬会社の社員と共謀して、ある程度の知識でやれるくらいならやってみようか、みたいな。 ・どうして鵜飼さんのことを隠したのか?なぜ鵜飼さんは嘘をついてもらうようにしたのか? 旦那が管とか通して家族の写真が一枚だけある。そこまでしてまで生きたくなかったのかもしれない。いろいろと苦労したんでしょう。そうなると終末医療について疑問に思ったんでしょう。でも娘は医者。だからそれだけは隠したかった。となると辻褄があう。 ・朱美は偽医者ということを知っていたのか? たぶんしっていたんでしょう。じゃなかったら肺気胸の指示することはない。 ヤブ医者だったら気付かない可能性あるけれども、ヤブじゃなくて、ニセだからね。 じゃぁなんでそんなリスクを背負ってまで働いたのは、母子家庭であるから、小さな村で子供は小さいし仕事するにしてもそこ以外の病院へ行くには片道2時間かかる。 だったら偽医者としっていても働ける場所があるなら・・・と思う。 ・で、結局伊野医師はなぜ逃げだしたのか? 鵜飼さんとの嘘がつきとおせなかった。なぜなら鵜飼さんの娘は医者。最初は嘘の胃カメラの写真(製薬会社の社員が胃潰瘍だったから)でごまかそうとしたが、次に村に娘が来るのが1年後。1年間鵜飼さんを生かせることをできないと悟ったんだろう。 そうなると偽医師でも責任感は持たれる。だとしたらもう逃げるしかなかったんだろうね。 ふと思ったが、私が最初に配属されたのは、国道から山間をくぐって約5km先にある小さな集落でした。診療所は昔はあったらしいが、すでになくなり、病気持っている人は、車で行くか、一日3本しか通らないバスに乗らないと病院までいけない。 もしかしたら伊野氏はサラリーマンだった頃、そういう現場をみてきて、それを思い立ったのかもしれない。 書いていることほとんど「しれない」ばっかりですが、とりあえず撮ってあとは観たお客さんが判断してくださいみたいなそういう映画です。はっきり言って。 ちなみにラストは電車シーンで終えるはずだったらしいが、プロデューサーがこれではちょっと・・・と意見されたらしく、新たにエピソードを加えたんだけど、逆にこういう終り方のほうが良かった気がする。嘘はばれたが、お互いの嘘はついたまんまだし、その約束を守るためにせめて最後位看取ってあげたかったのかな? 最後の笑みでそう感じた。 ・・・と、長々と駄文を書いてしまったが、2時間ちょっと、本当に緊張感があって時間を忘れるくらい面白かった。今日からTSUTAYAにおいてあるので興味あるかた・・・いねぇだろうなぁwww しかし、「ゆれる」での香川照之、「武士の一分」での笹野高史、同じ年にキネマ旬報ベストテンの助演男優賞をわけあった二人が同じ映画に出てるってなんか妙なところで豪華だなw 以上、吹奏楽関係者にはなんだかわからない日記でしたwww PR |
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